みさなん、こんにちは。焼肉好き技術士です。
今回は、技術士二次試験まで残り2か月に迫り、この時期になると、「今さら間に合うのか?」「もっと早くからやっておけばよかった…」と焦りを感じる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、今からでも戦略的に取り組めば、合格の可能性を着実に引き上げる方法があります。
本記事では、ラスト2か月で合格率を少しでも上げるための効率的な勉強法を、私の合格体験をもとに、建設部門を例にとりつつ紹介させていただきます。
特に働きながら受験される方に向けた実践的アドバイスです。
1. 勉強時間の「質」を最大化
時間が限られる中で重要なのは「量」ではなく「質」です。
1日3時間机に向かうよりも、30分集中して記述の型を身に付ける方がはるかに価値があります。
ポイント:
- 朝と昼休みに記述構成を考える習慣を持つ(スキマ時間活用)
- 録音学習を活用し、通勤中等に自分の解答例を聴く
- 夜は1テーマ集中型で1つの論点を深掘りする(多分野に手を出さない)
2. 「自分の経験」に紐づけて書く
技術士二次試験では、自分の経験をベースにした記述が求められます。
今からでも遅くありません。
過去に自分が関わった仕事の中から、問われるテーマに合う経験を洗い出すことが重要です。
具体的には:
- 過去10年の業務を一覧化し、問題点、課題、解決策、成果に分けて整理
- 自分の経験が「社会的背景」「技術的課題」「解決手法」として使えるか分析
- よく出るテーマ(老朽化対策、防災減災、ICT活用など)に当てはめてみる
3. 「構成メモ」→「記述」→「音読録音」の反復
ラスト2か月の最強サイクルがこの3ステップとなります。
- 構成メモを10分で作成
- 現状→問題点→課題→解決策→期待される効果→残るリスクの順で考える
- A4半分くらいでスッキリまとめる
- 模範解答を自力で記述
- 時間を測って手書きの訓練を繰り返す
- 誤字・脱字・文末表現(です/ます)の統一に注意する
- スマホで録音→通勤途中等に聴く
- 自分の解答を聞くことで構成の弱点や論理の飛躍に気づく
- 論文構成を確実に身に付けることができる
4. キーワード収集とストック作りも並行する
技術士試験では、国の重要施策に関する社会的キーワード(例:カーボンニュートラル、サステナブル、DX、働き方改革)が登場します。
これらを文章に織り交ぜるだけで説得力が増すので、今のうちに覚えて使いこなしましょう。
ストックすべきキーワード例(建設部門):
- インフラ老朽化
- 防災・減災対策
- 維持管理費の増大
- 労働力不足と生産性向上
- BIM/CIMの活用
- グリーンインフラ
5. 過去問3年分+1テーマの徹底練習
すべてを網羅するのではなく、「頻出テーマに絞って深堀り」が得策です。
- 本年度予想テーマを3〜5個に絞る(例:気候変動対応、老朽化インフラ対策、ICT導入など)
- 過去問3年分を解いて、論点の傾向をつかむ
- 出題形式に慣れ、時間配分の感覚を掴む
6. 「模範解答の暗記」は不要。ただし「構成の型」は叩き込む!
テンプレート的な解答は減点対象になりやすい一方で、構成の型は非常に重要です。
基本構成型:
- 現状(背景)を述べる
- 問題点を明確にする
- 課題の整理
- 解決策・工夫・適用技術の紹介
- 期待効果や残るリスクの整理
この型に沿って書くだけで、読みやすさ・論理性が格段にアップします。
まとめ:今からでも「戦略的に」やれば合格可能性アップ!
技術士二次試験まで残り2か月という状況でも、ポイントを押さえた勉強をすれば合格は十分に狙えます。
- 経験ベースで書く力を養う
- 自分の構成力を録音して鍛える
- 頻出テーマに絞って深掘りする(国の重要施策の整理)
という3本柱で、「質の高い勉強」を今すぐ始めましょう。
合格を勝ち取るために、やるべきことはまだまだあります。
焦らず、しかし着実に積み重ねていきましょう。
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